家族や親族で行うイベントのひとつが旅行です。みんなで集まって観光地を訪れるのはよい思い出になります。しかし、家族や親族に介護が必要な人がいると、旅行にはなかなか行けないかもしれません。日常生活に課題があると、長距離の移動や旅先での観光がしにくい傾向にあるからです。日常的な行動に少々不便なことがあっても、サポートがあれば問題ない場合もありますが、適切な技術や知識がないと困った事態になるおそれがあります。
それでは旅行はあきらめるしかないかといえば、そんなことはありません。介護旅行という選択肢があるのを忘れないでください。専門的な技能を持ったヘルパーが旅行に同行してくれるので、同行者が直接サポートする必要は少なくなります。
介護のサービスを依頼するにあたり、スケジュールの打ち合わせは欠かせません。場合によっては、観光ルートを変更しないといけない場合もあります。基本的な医療機器をヘルパーが持参してくれるのが一般的です。しかし、あくまでも簡易的な機器であり、ヘルパーは医師ではないのが通例なので、旅先で救急外来を利用しやすいように都市部からあまり離れないほうがよいでしょう。楽しい旅行でよい思い出を作ってください。