少子高齢化の止まらない日本。人口ピラミッドもこれからの人口減少が予想されるつぼ型になっており、この状況をどうやって食い止めるかが国全体の大きな課題となっています。
少子高齢化が引き起こす問題はさまざまですが、その1つとしてあげられるが介護の問題。特に介護人材の不足には拍車がかかっており、2035年には79万人もの不足が出るといわれています。要介護の高齢者を増やさないための施策や、介護業界で働きやすくするための環境整備などを進めていかないと人材不足はなかなか解消できないでしょう。
このような状況の中で需要が高まっているのが看護師。要介護者の増加により介護施設が増えており、施設への配置が義務づけられている看護師の需要もどんどん伸びているのです。現在、介護施設で働く看護師は看護師全体の1割にも満たない状況ですが、働く上でのメリットはいろいろとあります。
1.働きやすい
介護施設は夜勤のない職場がほとんど。病院のように長時間拘束されることもないので、ワークライフバランスを重視している方には嬉しい環境です。施設によってはオンコール対応(急患対応のための自宅待機)もありますが、それも月3~4回くらいでそこまで頻繁ではありません。
2.入居者と長く関われる
介護施設では、入居者が平均1年弱在所します。これは病院に比べると長期間です。そのため、看護師は入居者1人1人としっかりコミュニケーションをとりながら健康のサポートができます。人との関わりを大事にしながら治療や介護にあたりたい、そんな方にはピッタリでしょう。
3.復職しやすい
介護施設での看護業務はバイタル測定や服薬管理といった健康管理がメイン。子育てがひと段落した40~50代の方でもブランクをあまり感じることなく復職することができます。
何かとメリットの多い介護施設での勤務。最近はスーパーナースのような看護師に特化した転職求人サイトでも、介護施設の求人がたくさん掲載されています。看護師が介護業界で活躍するようになれば働き方の選択肢が広がるだけではなく、介護業界の人材不足を解消するきっかけになるのではないでしょうか。