健康にいいといわれている「ラドン」に注目

ラドンは天然元素のラジウムから放出される気体のことで、化合物をほとんど作ることがない安定した気体です。この元素名の由来も、ラジウムから生まれる気体という意味からきています。この気体は、自然界に存在する物質の中で最も強力なイオン化作用を持っています。この作用を効果的に利用したのが温泉です。

入浴によってこの気体は、呼吸によって肺から血液中へ、皮膚を通して体内の組織へと吸収されていきます。この気体を人体に適量取り込むことで、血液中で老化を促進させる中性脂肪やコレステロール、不必要となった糖分などの代謝作用が活性化されるため、これらの老廃物が血液中から浄化され人体に及ぼしていたさまざまな悪影響や諸症状が減退していく効果があります。そしてこの効果発汗作用が促進され、入浴開始から数十分で心地よい温熱効果を得ることができます。

また、神経組織に効果的な鎮静作用を与えるとされています。研究データからは、たった一度の入浴によって神経組織のバランスが整えられるため、自律神経失調症や更年期障害、メニエル病、気管支喘息などのさまざまな諸症状に効果的に働くとされています。このような理由から、この気体は適量を体内に取り込むことで健康に良い影響を与えると言えます。