すい臓がんの特徴は早期発見の難しさにあり

膵臓は胃の裏側辺りに存在する小さな臓器です。小さくてもその働きは私たちにとってとても大切なもので、食べ物の消化や血糖値の調整などを担っています。膵臓はみぞおちとおへその中間くらいの高さにありますが、胃に隠れていて外からは触れにくいお腹の奥深くにあります、この膵臓に悪性の腫瘍ができてしまう病気を膵臓がんと言います。

この病気の特徴として、初期の段階では症状が起こりにくく早期発見が難しいことがあげられます。さらに悪性度が高く予後が悪いのも特徴です。発症は60歳代から80歳代の高齢者に多くみられ男女の差はみられません。喫煙や過度の飲酒、肥満などの生活習慣が発症原因に大きく関わっているとされています。この病気の症状としては腹痛や体重減少、食欲不振などがあげられますが、初期症状がほとんどなくがんがある程度進行してからこういった症状が現れるようになります。

そのため発見時にはすでにがんが進行していることが多く、膵臓の周りには血管やリンパなどが張り巡っているので、手術の難易度も高いとされています。手術で病巣を切除しても3年以内に再発するケースが多く、定期健診などを受けるようにして早期発見早期治療につなげることが大切です。